興津要編「古典落語」を読みましたので、感想などをメモしておきます。
この頃「落語」が気になってまして。
あれこれと解説本などを読んでみたのですが・・・。
何だかイマイチなのですよねえ。
わかったようなわからないような、という感じで。
で、ふと気がついたのです。
あらすじやら解説やらを先に読むからダメなのでは?
そもそもの、おおもとの作品を読まなきゃ意味ないのでは、と。
あ、さっさと寄席へ行ってみろよ、「読む」という発想がそもそもおかしいんだよ、というツッコミはなしでお願いします。
寄席へ足を運ぶ勇気が出ないため、準備運動としてやってることなので。
で、手に取ったのがこの本。
1972年に刊行された「古典落語」(上)(下)を再編集して、一冊にまとめて2002年に刊行されたものだそうです。
選ばれたのは21話で、まさに「厳選」です。
「語り」がそのままの形で載っています。
楽しく読めました。
面白さは細部に宿ってるんだ!
あらすじじゃあダメだったのは当然!
背景知識は「あとから」にすればよかったんだ!
・・・と身に沁みて理解できました。
この本に載っている話を読んでから、これまでに読んだあれこれの解説本の該当箇所を読み返しました。
なるほどぉ~、の連続。
それから、実際に演じられてるものを聴いてみました。
あ、どこで聴いたかというと、「アマゾンミュージック」です。
落語も聴けるとは知らなかったのでございます・・・。
落語家によって細部が違っていて、全体の雰囲気も違っていて、それがとても面白い、ってことがわかってきました。
それも、この本で「基本形」みたいなものを読んでいたからこそ。
もちろん、落語へのアプローチは人それぞれ。
正解なんてないと思うのだけど、私にとってはこの本が導き役になってくれた、というワケ。
・・・という次第で、近いうちに寄席へ行ってみようと思います!
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