小玉ユキ「狼の娘」第1巻を読みましたので感想などをメモしておきます。
ネタバレになる部分がありますので、未読の方はご注意ください。
現在連載中のマンガで、単行本はまだ第1巻しか出ていないです。
それでもこのブログで取り上げようと思ったのは、何といってもシンプルに「続きが気になる! 読みたい!」だったから。
結局のところこれ、この気分が全てなんですよねえ。
ず~っと昔、若かった頃、月刊のマンガ雑誌の発売日を心待ちにして過ごした日々を思い出しました。
今みたいにSNSなんてものは存在しないから、他の人の発言なんて目に入ることはなくて。
雑音が入って来ないのですよねえ。
ひたすら一人で、自分だけの読み方をする。
何度も何度も、深く深く読む。
まさに「血肉になる」という感じ。
小玉ユキさんは「坂道のアポロン」で知りました。
西見薫はじめ、あの高校生たちの瑞々しいこと!
この「狼の娘」も高校三年生の女の子が主人公だというから、面白くないはずがない!
・・・って、私は還暦過ぎのオバサンなんだけど(笑)
月菜のビジュアルが好き。
髪型、まさに「ウルフカット」ですよねえ。
「一匹狼」な感じがよく出てると思います。
第1巻の中で一番好きなシーンは、月菜が初めて自分の意志で変身したところ。
その時の、周囲の人々の反応の描き方が巧いなあ、と思って。
特に、月菜の「私は”仲間”じゃなかったってことですか」のところ。
一家のお母さんの戸惑いがリアル。
そんな中で、颯の良いところが際立ちます。
月菜が颯に信頼を寄せていくのが納得です。
・・・が、しかし。
月菜が颯を好ましく思うのは「この人は良い人だ」という理解から入っているのですよねえ。
それに対して、謎の白狼との関係は、もっと動物的なもののように思えます。
もともと何かで繋がっていたというか、運命の糸というか。
(陳腐な表現でスミマセン・・・。)
さてさて、どうなりますことやら。
うわぁ、続きが読みたい!
第1巻の全5話に、あちらにもこちらにも「この後どうなる?」が散りばめられてます。
何といっても月菜の存在そのものが謎だし。
まさに「壮大な物語の序章」という感じ。
第2巻は2023年秋ごろ発売予定だそうです。
待ち遠しいですっ!!