2023年ももうすぐ終わり。
この一年、ますます薄れてしまった気がします。
仕事に対する情熱が。
私は専門職として成年後見制度に関わっています。
親族に適任者がいないケースでは、後見人や保佐人として活動してます。
親族が後見人等になってるケースでは、監督人としてサポートをしています。
以前から何となく「成年後見制度って、なんか問題あるらしいよ?」という世間の空気は感じていましたけど、今年になって、それをハッキリと目の当たりにすることになりました。
X(ツイッター)を見るようになったのです。
これまで私はあまり熱心にSNSを使う方ではなかったです。
それが今年になって、朝ドラや大河ドラマのタグを覗くようになりました。
いろんな人が、いろんなことを書いてる、これが楽しくて。
自分が見落としたところに気づかせてもらったり。
え? そういう理解をするの? いや、そういう視点もアリかも! などと考えさせられたり。
すごく手軽に自分の「読み」を深めていける、そんなツールだったのね! と発見した次第なのです。
そのノリで「成年後見」や「後見制度」などと検索してみたら、そこには殺伐とした景色が広がっていました。
え? 私たちって、これほどまでに嫌われていたの?
これほどまでに批判の的にされていたとは・・・。
きちんと読むと、おかしな発言も多いです。
そもそもの、根本的な理解が誤っていたりして。
でも、反論する気にはなれないです。
むき出しの敵意にさらされて、エネルギーが吸い取られてしまって動けなくなる、という感じ。
朝ドラや大河ドラマ関連にも、もちろん批判的な書き込みはあります。
中には明らかに的外れなものも。
でも、そういうのはスルーできるのですよねえ。
感じ方は人それぞれですし、ドラマの感想に「正解」があるワケじゃないし。
私としては、自分の肥やしになるものだけを拾って読んでいけばいいのだし。
これ、自分が制作の関係者ではないから、でしょうねえ。
自分の専門分野に関する的外れな批判については、「きちんと反論すべきである」という考え方もあると思います。
私も、以前はそうしていました。
もちろん、SNS上で直接コメントを書き込んだりはしません。
自分の仕事上のブログで書いていました。
でも、その元気も失ってしまったようで、最近は全く更新してないです。
「書いても伝わらないだろうなあ」という気がするのです。
実は今年、後見人等への就任を打診された案件をいくつか断ってしまいました。
それまでは「どんな困難な案件でも引き受ける。それが我々専門職の使命なのだから。」だったのだけど。
体力的にも無理はできない年齢だし、プライベートの時間も確保したいし。
でも、それ以上に「頑張ったところで批判されるだけだもんなぁ、割に合わないよなぁ・・・」という気分がありました、確かに。
私がトシを取ったから?
若い人たちは頑張ってるのかな?
どうなんだろう。
もしも若手の専門職たちが私と同じように感じているのだとしたら、それは「成年後見の担い手不足」へと繋がってしまうよなあ・・・なんてことを考えてる12月なのです。
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