映画「デトロイト・メタル・シティ」観ましたので感想などをメモしておきます。
いや~、面白かった!
それに尽きます。
上品とは言えない言葉がたくさん使われていますので、小さなお子さん向けではないと思いますけど(笑)
でも特に年齢制限はかかっていないみたいです。
悩みを抱えた主人公には申し訳ないのだけど、思わず吹き出してしまうエピソードが満載。
主演の松山ケンイチ最高です!
いちばん好きなのは帰省のシーン。
心が折れてしまった主人公が田舎に帰ってみたら、母親がDMCのTシャツを着てる。
・・・から始まって、クラウザーの姿で弟に説教、家族との食事、記念写真撮影・・・抱腹絶倒です。
(この時の「家族写真」は一番最後、エンドロールの後に出てきますのでお見逃しなく。)
その後の母親とのシーンはしんみり、じんわり。
原作は漫画です。
漫画の映画化って難しいのでしょうねえ。
実際、原作のファンからは「これは違う!」と言われてしまうことも多いようですし。
私はこの作品の原作は読んでいなかったです。
キンドルを覗いてみたら、全10巻のうち1~3巻が kindle unlimited になっていたので早速読んでみました。
原作も面白い!
いや、原作が面白いから映画化された、ってことなんだからアタリマエか。
原作の1~3巻を読んだ後でもういちど映画を観ました。
これは、もしかしたら、原作ファンも納得なのでは?
「これは違う! 原作への冒涜だ!」と感じる人は少ないのでは、と思いました。
原作では一話ごとにエピソードが完結する形になっています。
話が続いていく場合もあるのですが、その場合でも、一話ごとに「うふふ」となる内容が盛り込まれてます。
映画では話の展開は原作のとおりではありません。
ストーリーは再構成されています。
そして、各話から拾い出された「うふふ」ポイントが、再構成したストーリーちりばめてあるのです。
結果、全体として原作の雰囲気を忠実に再現する形となっているように思います。
あ、そうそう。
3巻まで読んだ限りでは、原作では母親には正体がバレていない模様です。
それから何といっても音楽!
原作では音楽は聞こえてこないです、アタリマエだけど。
映画では実際に音楽を鳴らさなくちゃならない。
ここが大成功してるように思います。
主人公の「やりたい音楽」と「実際にやってる音楽」のギャップがもう楽しくて。
主人公の自信作「甘い恋人」の扱いも楽しいです。
映画の中ではビミョーな感じがよく出ていて、「お遊戯」と切り捨てられてしまうのも仕方がないなあ、なのです。
ところがところが、エンドロールの後半に流れる「甘い恋人」は全然違うのです!
同じ歌なのだけど、オシャレに仕上がっていて、とっても素敵な曲になってるのです!
ここも是非お聞き逃しなく!
とにかくとにかく面白い映画です。
(ちょっと下品なのがイヤじゃない方には)オススメです!