地名や駅名って、「知ってれば読めるし、知らなければ読めない」という世界ですよねえ。
もちろん「一般的な読み方」っていうのはあって、たとえば「一宮」を「いちみや」と読む人はあまりいなくて、ほとんどの人が「いちのみや」と読むだろうなあ、と思います。
「下神明」はどうでしょう。
駅名です。
答えは「しもしんめい」。
これは私が東急大井町線を日常の足として使ってるから知ってること。
そうじゃなかったら読めないですよねえ。
難読と言っていいかも。
で、今日は東急大井町線の駅名を読んでみよう!でございます。
大井町から出発!
①大井町(おおいまち)
フツーに読めばOK、ですね。
②下神明(しもしんめい)
難読ですよねえ。
「神明」は、地名としては各地にあるようで、「読める人は読める」ってことになるのかな。
③戸越公園(とごしこうえん)
商店街の「戸越銀座」が有名なので、わかる人が多いかな?
④中延(なかのぶ)
これは地元民じゃないと無理かも。
地名をそのまま駅名にしたものです。
⑤荏原町(えばらまち)
これは読める人が多いかも。
会社名でも見かけるし。
「荏原」は古い地名として各地にあったようだし。
⑥旗の台(はたのだい)
素直に読めばOK。
⑦北千束(きたせんぞく)
これも地名そのまま。
知ってれば読める、知らなきゃ読めない、の典型かと。
ちなみに、「大田区北千束」に接して「目黒区洗足」がありますが、「洗足」も「せんぞく」と読みます。
そして、大田区南千束には大きな池があるのですが、それはなぜか「洗足池」。
⑧大岡山(おおおかやま)
ま、読めるでしょう。
東京工業大学の最寄り駅。
⑨緑が丘(みどりがおか)
読めなきゃ怒るよ! のレベルですね。
⑩自由が丘(じゆうがおか)
超人気の街ですからねえ。
⑪九品仏(くほんぶつ)
これが大井町線難読ナンバーワン!
近くにある九品仏浄真寺(くほんぶつじょうしんじ)から取られた駅名。
読める人はものすごく少ないと思う。
そしてそして、この駅にはもう一つスゴイことが。
ホームが電車よりも短いのです!
大井町線の各駅停車は5両編成なのだけど、ホームの長さが4両分しかない。
一両はホームからはみ出して停車するのです。
はみ出した車両のドアは開きません、もちろん。
これを「ドアカット」と呼ぶのでございますよ~。
(ちょっと興奮気味。わりと鉄道好きだもので。)
もしも通ることがあったら観察してみてね~。
⑫尾山台(おやまだい)
これも問題ないでしょう。
⑬等々力(とどろき)
これは難読かも、ですね。
でも、サッカーファンの方なら「等々力陸上競技場」でお馴染みかも。
川崎フロンターレのホームスタジアム。
ただし、そちらは「神奈川県川崎市中原区等々力」。
大井町線の駅は「東京都世田谷区等々力」。
多摩川を挟んで同じ地名があるのです。
昔は陸続きの同じ村だったようです。
多摩川の流れが変わって分断されて、東京都と神奈川県になっちゃったんですねえ。
⑭上野毛(かみのげ)
これはどうかなあ。
地名から取られています。
横浜にも有名な「野毛」があるし、読める人が多いかな。
⑮二子玉川(ふたこたまがわ)
ニコタマ、大人気の街ですよね。
ただし、「二子玉川」は地名じゃありません。
地域名、エリア名みたいなものです。
⑯溝の口(みぞのくち)
終点に到着!
お疲れさまでした~!
いやいや、東急大井町線は16駅端から端まで各駅停車に乗って途中で急行に追い越されても30分以下。
疲れるなんてことはありません。
あ、駅名の話でした。
「みぞのくち」そのまま読めば読めますよね。
ただ、ちょっと不思議なこともあって。
東急の駅は「溝の口」だけど、地名は「川崎市高津区溝口」なのです。
「溝口」で「みぞのくち」と読みます。
地名の方が難読ですね。
ちなみに、溝口にあるJR南武線の駅は「武蔵溝ノ口」。
いかがでしょう。
へえ~、と思っていただければ(^^)
★こちらの記事もどうぞ