今日の歌詞解説は When You Wish Upon A Star (星に願いを)です。
早速いきましょう。
【 When you wish upon a star, makes no difference who you are, anything your heart desires will come to you 】
When you wish upon a star は「あなたが星に願いをかける時」。
when は「~する時」という意味の接続詞ですが、「~の時はいつも」という意味になることもあります。
ここは「~の時はいつも」と考えた方がよさそうですね。
anything your heart desires will come to you は「あなたの心が望むどんなことも、あなたのところへやって来るだろう」。
この二つの部分をつなぐと、それだけできちんと文として成立しています。
そこへ makes no difference who you are という文が挿入されています。
「あなたが誰であるかは違いを生じない」、つまり「誰であろうと関係なく」という意味であることは確かですが、文法的にどうなっているのかは、私にはよくわからないです。
who you are makes no difference が倒置になってるのかな? と考えてみましたが、動詞がイキナリ文頭に来るのは妙な感じがしますし。
形式主語を用いた形の it makes no difference who you are の it が省略されてる? とも考えてみましたが、それも不自然な気がしますし。
ここは、言いたいことがわかればそれでいいか、で済ませておきましょう。
【 If your heart is in your dream no request is too extreme when you wish upon a star as dreamers do 】
when の前までは「あなたの心があなたの夢の中にあるならば、どんな願いも極端すぎることはない」ですね。
ここでの heart は単純に「心」というよりは、もっと深い「熱意、決意、勇気」といったニュアンスなのかもしれません。
when 以下は「夢見る者たちと同じように星に願いをかける時」。
ここでの dreamers も、単純に「夢見る人たち」というよりは、「本気で夢見る人々」という感じかも。
【 Fate is kind 】
「運命は優しい」。
fate に冠詞(a または the )がついていないです。
God や Load と同様の扱いがされているのかもしれません。
あるいは、「特定の運命」ではなく「一般的な運命」を表しているためかもしれないです。
だとすると、「運命というものは優しいものである」というニュアンスになりますね。
kind という単語は、つい「親切な」という理解をしてしまいがちですが、「優しい、思いやりのある、情け深い」といった意味にも使われます。
【 She brings to those who love the sweet fulfillment of their secret longing 】
She は、前の文の Fate のこと。
ということは、冠詞のつかない Fate は「運命の女神」みたいな扱いのようですね。
bring は「持ってくる、連れてくる、もたらす」という意味の動詞です。
「どこへ持ってくるのか」を示しているのが「 to those who love 」。
「何を持ってくるのか」を示しているのが「the sweet fulfillment of their secret longing」。
to those who love は「愛する人たちのところへ」。
この love には目的語がありません。
「~を愛する」という他動詞ではなく、自動詞だということです。
those who love は、「(それぞれの愛の対象をここでは特定はしないけれど)大切なものを愛する人々」という感じでしょうか。
the sweet fulfillment of their secret longing は「彼らの秘密の願いの素敵な実現」。
sweet という単語を日本語にするのは本当に難しいです。
プラスの意味で使われることが多いと思いますが、「甘ったるくてうんざりする」というマイナスの意味合いになることもあるようです。
もちろんここでは良い意味で使われています。
fulfillment は「実現、達成、成就」といった意味です。
longing は「切望、熱望、あこがれ」。
【 Like a bolt out of the blue fate steps in and sees you through 】
bolt はここでは「稲妻」のことだと思います。
out of the blue は「にわかに、だしぬけに」。
辞書に like a bolt out of the blue で載ってました。
「青天の霹靂のように」だそうです。なるほど。
step in の基本の意味は「踏み入る、入る」ですが、ここでは「介入する、乗り込む、加勢する、乗り出す」と考えたほうがピッタリくると思います。
ただ「入る」だけでなく、「入った現場で仕事をする」という感じでしょうか。
see には「面倒をみる、付き添う」という意味があるようで、ここはそれだと思います。
through は「初めから終わりまで、徹底的に」という意味ですから、see you through で「最後まであなたに付き添って面倒をみる」ということになると思います。
文全体で「突然の稲妻のように運命が乗り込んで来てあなたを最後まで助けてくれる」という意味になりますね。
【 When you wish upon a star your dreams come true 】
「あなたが星に願いをかける時(いつも)あなたの夢は本当になる」ですね。
以上、参考になりましたら幸いです。
著作権の関係上、ここでは解説以上に踏み込んだ翻訳・和訳をすることはできません。
皆様それぞれに試みていただければ、と思います。
/// Words by Ned Washington ///
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