成見和子のブログ

日々雑感、ジャズ歌詞、映画、読書。

ジャズ歌詞解説 ~Our Love Is Here To Stay~

今日の歌詞解説は Our Love Is Here To Stay です。

早速いきましょう。

 

【It's very clear our love is here to stay not for a year but ever and a day】

It's very clear that ~ は「~ということは極めて明らかである」という意味です。

ここでは that が省略されています。

冒頭の It は形式主語で、our 以下全部が実質上の主語です。

be here to stay は「定着する、根をおろす、日常化する、永続する、当分続く」。

our love is here to stay は「私たちの愛はずっと続く」ということですね。

not ~ but ... は「~ではなくて... 」。

ここでは「 for a year ではなくて (for) ever and a day 」ということになります。

for a year は「1年間」。

for ever and a day は「永久に」。

文全体で「私たちの愛はずっと続く。1年間とかじゃなくて永久に。それは極めて明らかなことだ。」ということになりますね。

もとの文は一文ですが、一文の日本語にすることは極めて困難です・・・。

 

【The radio and the telephone and the movies that we know may just be passing fancies, and in time may go】

The radio から we know までが、この文の主語。

「私たちが知っているラジオや電話や映画」ですね。

may just be passing fancies は「ただの過ぎ去っていく幻想なのかもしれない」。

in time may go は「いずれは消えてしまうかもしれない」。

in time は、ここでは「いつかは、いずれは、そのうちに、早晩」という意味です。

go は、ここでは「消えうせる、なくなる」という意味だと思います。

この歌が作られたのは1930年代。

その頃のラジオや電話って・・・今はもうないですよねえ。

この歌の主人公にスマホを見せたら卒倒するかも。

映画の中には、消え去らずに残っているものもあるけど。

あ、脱線しました・・・。

 

【But, oh my dear, our love is here to stay】

「けれど、oh my dear 、私たちの愛はずっと続くのです」。

oh my dear はそのまま読むと「おお、私の愛しい人よ」ということになりますが、たぶん原語ではもっと軽いニュアンスで使われるのだと思います。

 

【Togather we're going a long, long way】

「共に私たちは長い長い道のりを進んでいる」。

副詞 togather が文頭に出ています。

強調のためというよりは、 stay と way で韻をふませるためだと思います。

 

【In time the Rockies may crumble, Gibraltar may tumble】

「そのうちロッキー山脈は崩壊するかもしれないし、ジブラルタルは倒壊するかもしれない」。

Gibraltar が何を指すのか、よくわからないです。

イギリス領ジブラルタルの要塞を指すのかもしれないし、そこにそびえる「ジブラルタルの岩」のことを言っているのかもしれないです。

tumble(倒れる、崩れ落ちる)という動詞からすると、「岩山が崩れ落ちる」というイメージの方がピッタリきますね。

 

【They're only made of clay】

「それらは土で出来ているに過ぎない」ですね。

 

【But our love is here to stay】

「でも私たちの愛はずっと続く」。

 

以上、参考になりましたら幸いです。

著作権の関係上、ここでは解説以上に踏み込んだ翻訳・和訳をすることはできません。

皆様それぞれに試みていただければ、と思います。

/// Words by Ira Gershwin ///

 

★こちらの記事もどうぞ