成見和子のブログ

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ジャズ歌詞解説 ~Just In Time~

今日の歌詞解説は Just In Time です。

早速いきましょう。

 

【 Just in time, I found you just in time 】

in time は「間に合って、遅れずに、ちょうどよい時に」。

そこに just がくっついていますから、just in time は「ちょうど間に合って、まさにちょうどいい時に」といった意味になります。

主人公は絶妙のタイミングで運命の相手を見つけた、ということですね。

 

【 Before you came, my time was running low 】

「あなたが現われる前、私の時間は低く流れていた」ですね。

low は副詞で、「低く、低い調子で、消沈して」といった意味です。

「低調で」という日本語がいちばんしっくり来る気がします。

 

【 I was lost 】

「私は道に迷っていた」という感じでしょうか。

lost は形容詞です。

辞書にはたくさんの訳語が載っています。

この場面にあてはまりそうなのは「道に迷った、こわれた、混乱した、自信を失った」といったあたりでしょうか。

 

【 The losing dice were tossed 】

「負けのサイコロが投げられた」ですね。

なぜ助動詞が was ではなくて were なのかな? と思ったのですが、dice という単語は die の複数形なのだそうです。

どちらも「サイコロ」を意味するようですが、使い分けに基準があるのかどうか、よくわからないです。

losing は形容詞で、「負けそうな、負けの、損をする」という意味。

実際には負けが決定ではなくて、「サイコロは既に投げられて負けかと思われたけれど、ちょうどそこへ君が現われて人生大逆転!」というのがこの歌です。

 

【 My bridges all were crossed, nowhere to go 】

「私の橋は全て渡られた、どこへ行くこともなく」。

いろいろなことを試みつくしたけれど何の結果も出なかった、ということなのかなあ、と思います。

あるいは、目的地もわからないままジタバタと動き回った、ということなのかも。

nowhere は「どこにも~ない、どこへも~ない」という意味の副詞です。

そこへ to go という不定詞が加わって、nowhere to go で「行くべき場所はどこにもなく、どこにも行き場がなく」という意味になっているのだと思います。

 

【 Now you're here 】

「今はあなたがここにいる」ですね。

 

【 And now I know just where I'm going 】

「そして今、私は自分がどこへ向かっているのかわかっている」。

 

【 No more doubt or fear 】

ここは文になっていませんが、何かしら省略されているのだと思います。

おそらく There is または I have が省略されているのでしょう。

「もう疑いも怖れもない」ということですね。

 

【 I've found my way 】

「私は私の道を見つけた」。

 

【 For love came just in time 】

「愛がまさにちょうどよい時にやって来たからだ」。

 

【 You found me just in time and changed my lovely life that lovely day 】

「あなたはまさにちょうどよい時に私を見つけた、そしてあの素晴らしい日に私の素晴らしい人生を変えた」ですね。

 

以上、参考になりましたら幸いです。

著作権の関係上、ここでは解説以上に踏み込んだ翻訳・和訳をすることはできません。

皆様それぞれに試みていただければ、と思います。

/// Words by Adolph Green & Betty Comden ///

 

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