今日の歌詞解説は I Could Write A Book です。
この曲の歌詞の著作権は消滅していて、自由に利用できる状態になっています。
なので、翻訳にもトライしてみました。
解説のあとに全文の和訳を載せてありますので参考になさってくださいね。
ではいきましょう。
【 If they asked me I could write a book about the way you walk and whisper and look 】
まずは book までを見てみましょう。
「もしも書けと言われたら、私は本を書くことができるでしょう」です。
「仮定法過去」という形で、ここでは「可能性の乏しい想像」を表しています。
主人公が本の執筆を依頼されるなんて事は、実際にはないワケですので。
they は具体的に誰かを指して「彼ら」と言っているのではなく、漠然と「世の中の人、人々」のことを言っています。
ask は「頼む、求める」です。
次に about 以下ですが、「何についての本を書くのか」を列挙してます。
the way you walk 「あなたの歩き方」。
(the way you)whisper 「あなたのささやく様子」。
(the way you)look 「あなたの見え方」。(姿、外見、ってことですね。)
つまり、好きな人についてのあれもこれも、何でもかんでも、ってことですね。
【 I could write a preface on how we met so the world would never forget 】
preface は「序文、前置き」。
I could write a preface on how we met で「私は、私たちがどんなふうに出会ったかについて、序文を書けるでしょう」。
ここでの on は「~に関して」といった意味だと思います。
so の後には that が省略されているのではないかなあ、と思います。
so that ~ で「~するために」です。
「・・・、そうすれば~」という意味に取ってもよいと思います。
文全体で「僕たちの出会いについて序文を書けるよ、そしたら世の中(の人々)も決して忘れないからね」といった感じでしょうか。
【 And the simple secret of the plot is just to tell them that I love you a lot 】
the simple secret of the plot は「筋書きの単純な秘訣」。
plot はもちろん「本の筋、構想」ということ。
「プロット」でも通じそうですね。
secret はここでは「秘訣、極意、こつ」といった意味だと思います。
で、その筋書きの秘訣が「 just to tell them that I love you a lot 」。
「あなたをとても愛していると彼らに語る、ただそれだけのこと」ですね。
この「 them 」は、最初の文の「 they 」、次の文の「 world 」のことを言っているのだと思います。
つまり「本の読者」ってことですね。
【 Then the world discovers as my book ends how to make two lovers of friends 】
「そして、私の本が終結する時には、世界(の人々)は~を発見する」と言ってます。
何を発見するのかというと「友人たちから恋人たちを作る方法」です。
make ... of ~ で「~から...を作る」。
始まりは友人同士だった二人。
本の序文にも友人からスタートした馴れ初めが書かれていて。
その後の本文で、主人公は相手のことをいろいろと書き綴って、愛を語って。
物語の最後には二人は恋人同士になっていた。
・・・というのがこの歌なのですね。
以上を踏まえて和訳にトライです。
もしも書けと言われたら僕は本を書けるよ
君の歩き方や囁く声や容姿についてね
僕たちの出会いについて序文に書いておこう
みんなが決して忘れないようにね
筋書きにはシンプルな秘訣があるよ
君への愛を語るだけのことなんだ
僕の本を最後まで読めばわかるよ
友達同士から恋人同士になる方法がね
いかがでしょう。
参考になりましたら幸いです。
/// Words by Lorentz Hart///
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