今日の歌詞解説は I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life です。
早速いきましょう。
【 I'm gonna laugh you right out of my life 】
「僕は笑って君を僕の人生から完全に追い出すつもりだ」という感じでしょうか。
be gonna ~ は「~するつもりである」。
laugh が難しいですね。
この laugh は他動詞で、「 laugh + 人 + 状態を示す言葉」の形を取って「笑って・誰かを・その状態にする」という意味になります。
主人公は、「笑って、君のことなんか、自分の人生の外へと完全に追いやってしまうぞ」と言っているのですね。
【 Laugh and forget this affair 】
laugh の前に I'm gonna が省略されているのだと思います。
「笑って、このことは忘れるんだ」という意味になりますね。
affair は「ことがら」ですが、 love affair と同じ意味に使われることもあります。
「男女のことがら」つまり「恋愛関係、情事」ってことですね。
【 Guess I was foolish to care 】
guess の前に主語 I が省略されています。
I guess ~ は、「私は~だと思う」です。
foolish は「愚かな、ばかげた」。
care は「気にかける、関心を持つ、かまう」が基本の意味ですが、「愛する、好む、欲する」という意味もあって、ここは後者かなあ、という気がします。
だとすると、この文は「愛するだなんて、僕は愚かだったのだと思う」という意味になりますね。
でも、2文あとに carefree という単語が出てきて、そちらとパラレルに考えるならば前者の意味になるかなあ、とも思います。
どちらにしても、根っこにあるのは「対象に気持ちがとらわれる」というニュアンスだと思いますので、結局のところどちらでもよい、ということになりそうです。
to care という「 to 不定詞」の形になっています。
to 不定詞には様々な用法がありますが、ここは副詞的に「~するとは、~だなんて」という意味だと思います。
【 So I'm gonna dance you right out of my dreams 】
「だから僕は踊って君を僕の夢から完全に追い出すんだ」ですね。
冒頭の文とパラレルな形になっています。
dance という動詞にも、「踊って ~ に ... させる」という意味があるようです。
陽気に踊って、彼女のことなんか頭の中から吹っ飛ばしてしまうぞ、みたいな感じでしょうか。
dream は「睡眠中に見る夢」、「実現させたい理想」、両方の意味がありますが、ここは前者のような気がします。
dreams と複数形になっているところからすると、毎晩のように夢に彼女が出てくる、という状況なのかもしれません。
もちろん「実現させたい夢」だと考えることも可能だと思います。
だとしたら、主人公は彼女と一緒の未来を夢見ていて、そこから彼女を追い出そうとしている、ということになりますね。
【 Try to be carefree and gay 】
ここも I'm gonna が省略されているのだと考えられます。
もしくは、前の文に続いているのだと考えることも出来そうです。
いずれにせよ、「楽しく陽気になるよう頑張ってみるよ」という意味になります。
carefree は「気苦労のない、屈託がない、のんきな、楽しい」。
gay は「陽気な、快活な」。
【 I guess I'll learn to play the part 】
「僕は役を演じることを学ぼうと思う」ですね。
play は「演じる」。
part は「役」。
内心を隠してお芝居をしよう、と言っているのですね。
part に冠詞 the がついているのは、主人公の中で「演じるべき役」が固まっている、ということなのかなあ、と思います。
「失恋して落ち込んでるみじめな男」じゃなくて「女といろいろあったけど、大して気にしてない男」みたいな。
【 'Cause when our friends begin that heartless rumor, I know I'll really need my sense of humor 】
「なぜなら、友人たちが心ない噂を言い始めた時には、ユーモアのセンスが本当に必要だと僕はわかってるから」。
heartless rumor の前に that がくっついています。
「あの心ない噂」ということですが、既に何かを言われたわけではないと思われますので、ちょっと不思議ですよね。
きっと主人公の頭の中では、これから言われるであろうことが聞こえてしまっているのでしょう。
our friends の our も気になります。
our は主人公と彼女のことなのでしょうか。
だとしたら、共通の友人が複数いることになりますね。
余計に「何を言われるか」と身構えてしまう状況なのでしょう。
【 I'm gonna laugh you right out of my life 】
「笑って君を僕の人生から完全に追い出すんだ」ですね。
【 Make it a beautiful joke 】
「美しいジョークにしてしまおう」という感じでしょうか。
ここも I'm gonna が省略されていると思われます。
make ~ ... は「~を...にする」です。
it は特定の何かを指すというよりは、この状況全体を表しているのでしょう。
【 No one will know you broke my heart 】
「誰も、君が僕の心を壊したのだと知ることはないだろう」。
you の前に that が省略されています。
you 以下の内容が know の目的語になっているのです。
この一文で、主人公の「一番知られたくないこと」、「芝居をしてでも隠したいこと」がわかります。
主人公は胸が張り裂ける思いなのですね。彼女が原因で。
それは自分でもわかってる、でも友人たちには知られたくない。
だから笑って踊って演じてごまかそうと思っている。
そうすればバレないで済む、と考えているのですねえ。
でも自分自身にはごまかしは効かない・・・というのがこの後の歌詞の展開です。
【 But if I find you and I really meant that last goodbye, then I'm gonna laugh so hard 】
「でも、もしも君と僕の最後のさよならが本当のことなのだとわかったら、僕は必死に笑おう」と言っています。
find という動詞の内容が you and I really meant that goodbye です。
この部分の難しさは mean という動詞にあります。
「意味する」が基本ですが、ここでは「(冗談ではなく)本気で意味する、本気で言う」という意味合いで使われています。
主人公と彼女は最後に会ったときに goodbye を言った、あれが本当に本気の別れの意味なのだとしたら・・・ということです。
if I find と言っているのは、「そんな事実はまだ判明していないが、もしもそうだと分かったとしたら」というニュアンスですね。
主人公は認めたくないのですね、終わったのだということを。
それを認めてしまった時には、軽く笑い飛ばすなんて演技はできそうにない、頑張って必死に笑うことになる、とわかっているのですね。
【 I'll cry 】
「僕は泣くだろう」。
結局のところ自分は泣くんだろう・・・とわかっているのですねえ。。。
以上、参考になりましたら幸いです。
著作権の関係上、ここでは解説以上に踏み込んだ翻訳・和訳をすることはできません。
皆様それぞれに試みていただければ、と思います。
/// Words by Joseph McCarthy///
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