成見和子のブログ

日々雑感、ジャズ歌詞、映画、読書。

ジャズ歌詞解説 ~A Foggy Day~

今日の歌詞解説は A Foggy Day (フォギー・デイ)です。

早速いきましょう。

 

(ヴァース)

【 I was a stranger in the city 】

主人公はこの街でよそ者だった、ということですね。

過去形なのがポイントかなあ、と思います。

最初の一文から「今は違う」ということが感じられます。

 

【 Out of town were the people I knew 】

知り合いはみんな街から離れてしまっていて、主人公は孤独だったようです。

語順がひっくり返っています。

強調したい部分が前に出てきているのです。

元の形にすると The people I knew were out of town となります。

people のあとに関係代名詞 that が省略されています。

 

【 I had that feeling of self-pity 】

self-pity は「自己に対するあわれみ、自己憐憫」。

that feeling of self-pity は英語っぽい表現ですね。

「あの、みんな知っている(少なくとも私は知っている)自己憐憫の気持ち」というニュアンスが含まれているのか。

それとも、特別なニュアンスはなくて、単なる慣例的な言い回しなのか。

よくわからないです、私の英語力では。

要するに、主人公は自分を憐れむような気分だった、ってこと。

 

【 What to do? 】

【 What to do? 】

【 What to do? 】

what to do? と3回繰り返されていますが・・・

これ、文になっていないですよね。

文法的にどういうことなのか、実はよくわからないです。

でも、この部分を読んだ時、すぐに I don't know what to do という文が頭に浮かびました。

「私はどうしてよいかわからない」という意味ですね。

ここから what to do の部分が切り出されたものではないかな? という気がします。

いずれにせよ「どうしたらいいんだ?」という意味なのは間違いなさそうです。

 

【 The outlook was decidedly blue 】

outlook は「景色・眺め」ですが、抽象的な意味に使われると「展望・前途・見通し」ということになります。

decidedly は「決定的に・議論の余地なく・明白に」。

blue は「憂うつな・悲観した」。

文全体で、「前途は明らかに悲観的だった」という意味です。

 

【 But as I walked through the foggy streets alone, it turned out to be the luckiest day I've known 】

前半は「でも、霧深い街をひとりで歩いていたら」。

as はここでは接続詞で、「~するとき・~しながら・~したとたんに」という意味です。

foggy は言うまでもなく「霧の立ちこめた」ですね。

後半は「私が経験した中で一番ラッキーな日だとわかった」。

主語は it ですが、具体的に何かを指し示しているのではなく、「状況の it 」と呼ばれるものだと思います。

漠然とした状況で、話し手と聞き手にはわかっているようなことを表します。

turn out to be ~ は「~であることがわかる、~だと判明する」。

day のあとに関係代名詞 that が省略されています。

know は「知る・知っている」ですが、ここでは「(体験した結果)知っている」というニュアンスかなあ、という気がします。

 

ここまでがヴァースです。

ではコーラスへ進みましょう。

 

(コーラス)

【 A foggy day in London town had me low and had me down 】

この文の主語は a foggy day in London town。

主語が長いですねえ。

動詞は二つある have で、ここでは「(ある状態に)しておく」という意味です。

ロンドンの霧深き日は主人公を low な状態、down な状態にさせた、ってことですね。

「無気力にさせ、落ち込ませた」という感じでしょうか。

 

【 I viewed the morning with alarm 】

alarm は「警報」ですが、ここでは「主人公の心持ちや気分に働きかける警報・アラーム」、つまり「恐怖・心配・懸念」といったもののことを指しているのだと思います。

「私は不安な気分で朝を眺めた」ということになりますね。

 

【 The British Museum had lost its charm 】

「大英博物館は、その魅力を失っていた」と言っています。

不安な気分で朝目覚めて、街を歩きまわってみても気分は晴れず、大英博物館は全然輝いて見えない・・・。

 

【 How long, I wondered, could this thing last? 】

I wondered が文の途中に挿入されています。

「こんなことがいつまで続くんだろう? と私は思った」ということですね。

 

【 But the age of miracles hadn't passed, for suddenly I saw you there 】

「でも奇跡の時代は過ぎ去っていなかった、私はそこで突然君に会ったのだから」???

一体何を言っているのでしょう?

the age of miracles が何を指しているのか・・・私にはわからないです。

この歌が作られたのは1937年。

当時の人たちにとっては、「あ、あのことを言っているのだな」という話だったのでしょうけど。

キリスト教の奇跡のあれこれのことかなあ、という気もします。

for は判断の理由を示す接続詞です。

前半に続けて、「というのは~だからだ」と付け加えているのです。

主人公は霧深い街で暗~い気分になっていたところへ、突然素敵な女性と出会います。

こんな奇跡が起きるなんて、「奇跡の時代」は終わってなかった、ってことだよね・・・と言ってるのですね。

あ、「女性と出会った」というのは私の勝手な想像です。

主人公が男性である、とはどこにも書いてありませんので。

この歌が作られた経緯を調べれば判明することなのかもしれませんが。

 

【 And through foggy London town the sun was shining everywhere 】

「そして霧深いロンドンの街中どこにも陽の光が輝いていた」と言っていますが、この文は独立しているのでなく前の文に続いている、と考えることもできそうですね。

そう考えると、「君に会ったこと、そして霧深いロンドンの街に太陽が光り輝いたこと」が奇跡だ、ということになりますね。

 

何とか最後までたどり着きました。

歌全体の雰囲気はすぐにつかめますし、決して難しくはないのですが、細かいところで「私にはわかりません」という部分があり・・・ちょっと悔しいです。。。

 

以上、参考になりましたら幸いです。

著作権の関係上、ここでは解説以上に踏み込んだ翻訳・和訳をすることはできません。

皆様それぞれに試みていただければ、と思います。

/// Words by Ira Gershwin///