成見和子のブログ

日々雑感、ジャズ歌詞、映画、読書。

発信が届かないことについて専門家は責任を負うのか?

ちょっと仰々しいタイトルをつけていまいましたが・・・。

日頃考えていることを、ちょっと書き留めておきたいなあ、と。

 

世の中には情報があふれかえっています。

どの情報が信頼できるのか、さっぱりわからない状態ですよねえ。

でも、自分の専門分野に関しては「明らかにおかしい」ものに関しては見分けがつきます。

私は法律系の専門職です。

日々、いろんな情報に接していると「???」と思うことの連続です。

「価値観の違い」に基づくものであれば、「あ、そういう考え方もあるのね」とスルーできます。

でも「法的な意味を根本的に取り違えている」といった場合には悩んでしまします。

このまま放置していいんだろうか、と。

有名人が誤った理解に基づく発言をしていて、それを一般の人が信じ込んでしまっている、なんていう場合に専門家は黙っていていいのだろうか、と。

不作為による「誤った情報の拡散の助長」なのではないか、と。

悩んだ末に「これは発言しなければならないな」と考えた場合には、自分の仕事上のホームページのブログに記事を書きます。

でも・・・ほとんど読んでいただけないです。

理由はハッキリしていて、それは「発信力」がないから。

見つけてもらえないのです。

埋もれてしまうのです。

どうしようもありません。

いや、どうにかしなければならないのか?

言い換えると、「専門家は、誤った情報を正す発信をする責任があるが、その発信が届かない場合には責任を果たしたことにはならない」ということなのか、という問題です。

いやいや、難しい問題です。

自分の発言を認知してもらうために、まずはインフルエンサーにならなくてはならないのか?

って、そんなバカな、ですよねえ。

実際、そんなの無理ですもん。

でも、「だったら何も発信してないのと同じじゃん」と言われてしまいそう。

う~ん、困りました。

現在のところは、「届くかどうかはわからなくても、とにかく発信はしておく」しかありません。

でも・・・だんだん疲れてくるのですよねえ。

「こんなこと書いたって、どうせ誰も読まないんだし、意味ないかも」みたいに。

実際、そんな感じで、発信そのものをやめてしまった専門家も多いと思うのですよねえ。

私もいずれそうなるかも、という予感もしてるのです・・・。

 

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