○○歳、全然劣化してない! 素晴らしい!!
ネット上でタレントさんが称賛を浴びてる。
「劣化」という言葉は強烈だなあ。
モノじゃないんだから。
「劣化」は「物」と結びつく言葉だ。
「生き物」と結びつくのは「老化」かな。
じゃあ、「老化してない!」と表現すればOKなのかというと、そういうワケでもない。
老いるのは当たり前なのに。
自然のままに老化していくのは悪いことなの?
・・・なんて言うと「嫉妬でしょ」と返ってきそう。
まあ、当たってる面もあるけれど。
でも100パーセント当たってるワケでもない。
だって、称賛されるタレントさんも大変だろうし。
大変な思いをしなくて済む一般人は幸せかも。
外見もメシのタネなのだから、ものすごく頑張っておられるのだろうと思う。
「お若いですねえ~」と聞かれたら「特に何もしていないんですよ~」なんて答えたりして。
もしくは「こんな暮らし方をしてるんです。それがいいのでしょうね。」と微笑んだりして。
今後老いの影が見え始めたら、ものすごい言われ方をするんだろうなあ。
「劣化! 劣化!!」の嵐。
若い頃の写真と比較されたりして。
モノ扱いなんだから、劣化すれば捨てられる、ってことだよね。
う~ん、私は捨てられたくないなあ。
華やかな世界で生きることを選ばなくてよかった・・・。
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オマエにそんな選択肢があったんかい! というツッコミの嵐(笑)
どんなふうに老いていけばいいんだろう。
標準コースで老化するのがいちばん平和かも。
いやいや、この考えも危険だ。
「標準」という考え方にはワナがある。
一定数、一定割合の「標準以下」が存在するのだから。
「標準」に留まることが出来ずにこぼれ落ちたら、悲惨な心理状態になりそう。
難しいなあ。
少なくとも私は「劣化」なんて言葉は使わないようにしよう。
世の中の風潮に流されてはいけない。
気がつかないうちに加害者になってしまう。
・・・ちょっと待て、私も「犯人」だ。
つい先日、トム・クルーズのことを「かっこよすぎ、還暦とは信じられん」みたいなことを書きました。
これも根っこは同じだ・・・。