成見和子のブログ

日々雑感、ジャズ歌詞、映画、読書。「やさしい法律用語解説」は現在準備中。

「劣化」という言葉はキツいなあ。。。

○○歳、全然劣化してない! 素晴らしい!!

ネット上でタレントさんが称賛を浴びてる。

「劣化」という言葉は強烈だなあ。

モノじゃないんだから。

「劣化」は「物」と結びつく言葉だ。

「生き物」と結びつくのは「老化」かな。

じゃあ、「老化してない!」と表現すればOKなのかというと、そういうワケでもない。

老いるのは当たり前なのに。

自然のままに老化していくのは悪いことなの?

・・・なんて言うと「嫉妬でしょ」と返ってきそう。

まあ、当たってる面もあるけれど。

でも100パーセント当たってるワケでもない。

だって、称賛されるタレントさんも大変だろうし。

大変な思いをしなくて済む一般人は幸せかも。

外見もメシのタネなのだから、ものすごく頑張っておられるのだろうと思う。

「お若いですねえ~」と聞かれたら「特に何もしていないんですよ~」なんて答えたりして。

もしくは「こんな暮らし方をしてるんです。それがいいのでしょうね。」と微笑んだりして。

今後老いの影が見え始めたら、ものすごい言われ方をするんだろうなあ。

「劣化! 劣化!!」の嵐。

若い頃の写真と比較されたりして。

モノ扱いなんだから、劣化すれば捨てられる、ってことだよね。

う~ん、私は捨てられたくないなあ。

華やかな世界で生きることを選ばなくてよかった・・・。

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オマエにそんな選択肢があったんかい! というツッコミの嵐(笑)

どんなふうに老いていけばいいんだろう。

標準コースで老化するのがいちばん平和かも。

いやいや、この考えも危険だ。

「標準」という考え方にはワナがある。

一定数、一定割合の「標準以下」が存在するのだから。

「標準」に留まることが出来ずにこぼれ落ちたら、悲惨な心理状態になりそう。

難しいなあ。

少なくとも私は「劣化」なんて言葉は使わないようにしよう。

世の中の風潮に流されてはいけない。

気がつかないうちに加害者になってしまう。

・・・ちょっと待て、私も「犯人」だ。

つい先日、トム・クルーズのことを「かっこよすぎ、還暦とは信じられん」みたいなことを書きました。

これも根っこは同じだ・・・。