今日の歌詞解説は On Green Dolphin Street です。
早速いきましょう。
【 Lover, one lovely day love came planning to stay 】
最初の lover は、「恋人よ」という呼びかけでしょう。
one lovely day love come は「ある素晴らしい日、愛はやって来た」。
came のあとの planning は 動詞 plan の現在分詞です。
planning to stay で、直前の came に説明を加えているのです。
愛は「とどまる計画をしながら」やって来た、ということ。
つまり「あの日に始まった愛は、その後ずっと続くことになった」ということなのですけど、まるで「愛」そのものに意思があるかのように plan という動詞が使われているのが面白いなあ、と思います。
「人間の意思ではどうにもならない運命」というニュアンスも感じます。
【 Green dolphin street supplied the setting, the setting for nights beyond forgetting】
前半は「グリーンドルフィン通りは舞台を提供した」。
後半は、 the setting を詳しく言い直して加えています。
「忘れられない夜の数々のための舞台」ですね。
【 And through these moments apart memories live in my heart 】
through these moments apart は「離れている時間を通してずっと」。
memories live in my heart は「記憶は私の心に生きている」。
【 When I recall the love I found on I could kiss the ground on green dolphin street 】
the love I found on は「私が見つけた愛」だと思うのですが、なぜ on がくっついているのか、よくわからないです。
the love I found on green dolphin street と言いたいところ、後にも出て来て重複するので省略しているのかなあ、という気がします。
だとすると、文全体で「私が(グリーンドルフィン通りで)見つけた愛を思い出すと、グリーンドルフィン通りの地面にキスできるだろう」ということになりますね。
can ではなくて could が使われているのは、「今自分はグリーンドルフィン通りにはいないから、実際にキスすることはできないけれど、もしそこにいたとしたらキスできるだろう、キスしたい」というニュアンスなのかな、と思います。
スタンダードとして定着している歌の歌詞は、もともとのミュージカルや映画を知らなくても楽しめるものが多いです。
でも、この歌は、映画「Green Dolphin Street(邦題:大地は怒る)」を知らなければ「グリーンドルフィン通り」をイメージすることが難しいと思います。
機会があったら映画もご覧になってみてください。
以上、参考になりましたら幸いです。
著作権の関係上、ここでは解説以上に踏み込んだ翻訳・和訳をすることはできません。
皆様それぞれに試みていただければ、と思います。
/// Words by Ned Washington ///
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