成見和子のブログ

日々雑感、ジャズ歌詞、映画、読書。法律用語解説も始めました。

クルエラ【ネタバレ注意】

「クルエラ」楽しく視聴しました。

有名なヴィランの若かりし頃を描いたらしい、というあやふやな前知識で観始めたのですが・・・

いやいや、ヴィランなんかじゃない、何とも力強いヒロインです!

ド派手で痛快な「復讐」をたっぷりと見せてくれました。

 

エステラの髪の色、白と黒は二面性を象徴しているのでしょうねえ。

ストーリーを追いながら、「生まれ・育ち・環境」なんてことを考えさせられました。

エステラの気性や才能は、まぎれもなく実の母親バロネスから受け継いだもの。

問題のある気性をコントロールすることは、育ての母キャサリンから教わりました(完全にはほど遠いけれど)。

デザインの才能を開花させる基礎となったのは、泥棒の変装用衣装作り。

仕事に対して真摯な努力の人なのですねえ。泥棒だけど(笑)。

 

実母のバロネスはもう、「絶対悪」と言ってよい存在。

それに対して娘のエステラは、もともと「善」を心の中に持っているように思います。

様々に仕掛けてバロネスの仕事を妨害しますが、(物理的に)人を傷つけることはしません。

ダルメシアンの皮で衣装を作るなんてことは、これっぽっちも考えていないし。

デザインとして採用する際に紛らわしい発言をするところは、ブラックで最高ですが。

ついでに言えば、「クルエラは犬を殺してコートを作った」みたいな風評が広がって、身近な仲間でさえ「本当なのか?」と疑ってしまうところも、とても上手い演出だなあ、と思います。

 

そんなエステラにも「闇落ち」してしまう時期がありました。

共に生き抜いて来た仲間、ジャスパーとホーレスを自分の下に置いて支配しようとしたのです。

これは観ていて辛かった・・・。

後に、「手下として従え」が間違っていると気づいて謝罪、「助けて欲しい」という本音を言うことができて和解。

観ているこちらも安堵しました。

 

結末は鮮やかです。

人として完全な闇落ちはしないはずのエステラが、もしかしたらバロネスの生命を奪う展開になるかもしれない、という不安を感じながら観ていると・・・見事なやり方でバロネスを葬ります。

そして「エステラ」も葬られ、「クルエラ」として生きて行くことに。

とはいっても、彼女の中身は何も変わっていない。

仲間との絆を取り戻して、正当な承継者として財産も手に入れて、今後の活躍が楽しみ!

続編はあるのでしょうか?

観たいなあ・・・。

 

そうそう、ダルメシアンたちも大切にされているようです。

生まれた子犬は、ロジャーとアニータへ。

アニータへは、たぶん友情の証として。

ロジャーへは、どういう意味なんだろう?

騒動に巻き込んで弁護士をクビにさせてしまったお詫び?

そこはよくわからないけど。

続編があったとしたら、ロジャーとアニータはくっつくのかな?

それもまた楽しみです。

 

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