2025年も3か月が過ぎようとしてます。
お気に入りの朝ドラ「おむすび」も終わってしまいました。
半年って、ホントにあっという間ですねえ。
このドラマ、印象的なエピソードがたくさんありました。
そのひとつが、主人公の母である愛子が、ずっと続けてきた人気ブログ「うちのギャルさん」を閉じる場面。
ブログの書籍化の話が出るものの、愛子は熟慮の末それを断り、ブログそのものも終わらせてしまうのです。
ブログをやったことがあれば、「本になる」を夢見たことのない人はいないでしょう。
もちろん、私を含めて。
自分がどれだけ未熟な書き手か、十分わかっていても。
「書籍化? そんなこと一瞬でも考えたことはないですよ!」なんて人はいないと思うのです。
ドラマを見ながら、愛子さんがその夢をかなえるのでは、かなえて欲しい、と思ってました。
だから、その気配が漂った時には、勝手に「書籍化キターー!! やったね愛子さん!!」と盛り上がってしまいました。
これで愛子さんも「ただの母親」から脱却、羽ばたいて行くのね! と。
でも、このドラマは、そんな安易な展開にしてはくれませんでした。
娘たちや、その周囲の人たちを題材にすることの問題。
人気が出るにつれて不可避に現われてくる、好意的ではないコメント。
まさに、現代ならではの問題を内包したブログ。
「今の自分にとって最も大切なことは何か」を考え抜いて、手塩にかけたブログを「手放す」という決断をした愛子さんはスゴいなあ、と尊敬します。
あ、愛子さんを尊敬、というのはちょっとヘンですよね。
ドラマそのものの方向性みたいなものへの賛辞、というべきでしょうか。
愛子が夫と共に糸島へ移住するエピソードも好きです。
夫の母佳代が糸島から動こうとしない理由は、「思い出に生きる」というような過去に囚われたものではなく、「今ここで、充実した毎日を積み重ねていきたいから」でした。
それを知った愛子は、「息子の妻として」といった義務感を含まない、純粋な「佳代と共に暮らしたい」という自分の気持ちを、実行に移すことにします。
それは、以前から芽生えていた「いちご栽培をやってみたい」という夢を同時にかなえるものでもありました。
それに加えて「夫と共に暮らすことは手放せない、夫も連れて行く!」も実現してしまいます。
いやいや、スゴイです。
こんなふうでありたいなあ、と思います。
語りたいエピソードはまだまだあるのだけど。
とにかく、じわっと沁みる、いいドラマでした。
明日スタートする朝ドラ「あんぱん」も楽しみです!
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