成見和子のブログ

日々雑感、ジャズ歌詞、映画、読書。法律用語解説も始めました。

弱点は克服しないスタイル。

弱点を克服しよう! 

・・・みたいな言葉を見たり聞いたりすると、つい「無理なものは無理なんだよね・・・」と心の中でつぶやく私です。

ネガティブ? 後ろ向き?

いいんです、そう思われても。

自分の能力の範囲内で何とかする、というスタイルで生活してます。

 

私、よく道に迷います。

何かしら能力に欠けてるところがあるみたいです。

でも、訓練で何とかしようとか、もう考えてないです。

だって還暦過ぎたおばさんですもん。

そろそろ「おばあさん」と言われる年齢ですもん。

今から努力して欠陥を矯正しようとは思わないです。

 

もちろん、実害が出るのは困りますから、対策はします。

初めての場所へ行くとき、最寄り駅から現地までは地図を見てルートを決めますよね。

その際、「近い」は選ばず、「間違わない」を選択することが多いです。

住宅街の中を抜けていくよりも、遠回りになってもよいので大通りに沿って行く、とか。

数分余計に歩けばよいだけのことですもん。

その分、早めに出発すればよいだけのことですもん。

 

この頃、聴力が落ちてきたようです。

スーパーやコンビニで「○○円です」が聞き取れないことがあって。

そんな時も、聞き返したりはせず、レジの表示を見ます。

耳がダメなら目で確認すればいい、ってこと。

こちらの聴力の問題ではなくて、店員さんの発音が良くない場合もあるのでしょうけど。

でも、それを指摘するのは、「老害」とか「カスハラ」とか言われそうだし。

余計なエネルギーを使う必要なんてないんです。

要するに、欲しいものが買えればOKなので。

 

初めてのお店のレジでは、どこに金額が表示されてるか、すぐにわからないこともありますよねえ。

そんな時は、お札出しちゃいます。

「千」だけ聞き取れて、あとはわからなかったら、2千円出せばよいんです。

 

・・・と、ここまで書いたところで、気がつきました。

認知症の方のお宅へ行くと、硬貨であふれそうな箱や缶を見かけます。

あれって、「わからなかったらお札を出せばよい」の結果なのですよねえ、たぶん。

「わからない」原因は聴力の低下ではなくて、「計算できない」だったりするのでしょうけど。

ある意味「自分の能力の範囲内で何とかしてる」ってことで。

私のやってることと、根本は同じなのかも。

そう考えると、認知症の人に怒ったりしちゃダメ、というのが腑に落ちます。

 

ちょっと脱線しましたが・・・

ともかく、これからも「弱点は克服しないスタイル」でいきます!

 

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