「竜とそばかすの姫」がテレビ放映された後、ツイッターを見ていたら「後方彼氏面」という言葉を発見。
主人公の幼なじみ、しのぶくんのことを言っているらしい。
なんのこっちゃ、と思ってググってみました。
アイドルのライブなんかで、前の方で盛り上がったりせず、後ろの方で静かに見守っているファンのこと、らしい。
あれこれ読んでいたら、しのぶくんはちょっと違うのかな?と思ったけど、「後方彼氏面」はうまい表現だなあ、と感心してしまいました。
もしも私がアイドルの追っかけになったとしたら、たぶんこのタイプだろうなあ、と妙に納得。
いや、既にこのタイプの行動を取ってるかも。
応援してるミュージシャンがいて「推し活」やってるのだけど、コンサートではいつも後ろの方。
間違っても前列に陣取ったりはしません。
お、今日もいい音出してるな、うんうん、いいぞ・・・なんて思いながら聴いてます。
実際に腕組みしたり頷いたりはしませんけど(笑)
今日の選曲、いいと思うよ~、なんて考えたり。
彼の音楽のことは私がいちばんよく知ってるのよ、みたいな。
で、感じたことをご本人に伝えるのかというと、それはやらない。
アンケートを書くことはありません。
会場でグッズを買うこともないです。
サインや握手の列には並ばずに、さっと会場を後にします。
ご本人に直接の交流を求めたりはしないのです。
これがどうやら「後方彼氏面」と呼ばれる方々の行動とピッタリ同じみたい。
「後方彼女面」ってことですね(笑)
それにしても、よくできた言葉です。
新語? 造語? 若者言葉? オタク用語? どう分類すればよいのかわからないけど。
もちろん「安易な造語でラベリングする」のは良くないことだとは思います。
でも、時々「うまく言うなあ」という言葉に出くわすのですよねえ。
ところで、最初の方で「しのぶくんはちょっと違う」と書きましたけど、これにはちゃんと理由があります。
「竜とそばかすの姫」では、主人公としのぶくんとの間にはリアルの交流があります。
しのぶくんの一歩引いた態度は「後方彼氏面」的ではありますけど、やっぱり違うのです。
しのぶくんは「もしかしたら今後、現実に彼氏になるかもしれない」存在です。
それに対して、一般的な「後方彼氏面」の人たちは、実際にアイドルの彼氏になることは、ほぼ100%ないのですよねえ。
もちろん私もそう。
それをわかっていて後ろの方で「彼女面」してるってワケ。
屈折してるかな?
いやいや、その状態が楽しいのでございます。
「推し活」のひとつの形、ってことなのです(^^)
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