成見和子のブログ

日々雑感、ジャズ歌詞、映画、読書。「やさしい法律用語解説」は現在準備中。

検索して一番上に出た情報が正しいとは限らない。

「ググる」は大多数の人にとっては日常的な行動。

便利な世の中になったものだ。

でも物事にはオモテとウラ、プラスとマイナスがある。

検索して情報を得る、という行動にも。

ほとんどの人は「そんなことわかってる」と言うと思う。

「ネット上の情報は玉石混交。鵜呑みにしちゃいけない。見極める眼を持つべき。」と言う人は多い。

でも、そんなに簡単なことではない・・・と改めて思ったのは「歌詞 和訳 著作権」で検索をしていた時のこと。

一番上に出ていたものを読んでみた。

???だった。

まさに「頭に疑問符が飛び交う」という状態。

まさかこれを鵜呑みにする人はいないよね?

それにしても何故これが検索トップなんだろう?

いや、ちょっと待て。

鵜呑みにする人もいるかもしれない。

私のアタマに???が飛び交うのは、いちおう法律系の専門職だからだ。

著作権は専門ではない。だからググった。

専門ではないけれど、これは問題あるな、信用しちゃいけない、という直感は働いた。

でも、全くの素人だったらどうだろう?

信用する人もいるのではないか?

う~ん、いるかもしれない・・・。

他の情報もいろいろと読んでみた。

いろんな人がいろんなことを書いている。

「結局のところどうなんだ!」と怒れる人はまだいい。

「たぶん本当だろうと感じた情報を信じる」、あるいは「自分に都合のいい情報を採用する」という態度を取ってしまう人もいるだろう。

その結果、良くない結果になることもあり得る。

私の結論は「ここには自分の知りたかったことに対する正解がない」だった。

「この分野は、ちょっとググったら正解にたどり着けるような単純な分野ではない」ということがわかった、ってこと。

私が今書いているこの記事のタイトルは「一番上に出た情報が正しいとは限らない」だけれど、「二番目以下の情報にも正しいものがあるとは限らない」ということなのだ。

 

さて、ここから先は余談です。

私はこのブログとは別に仕事上のホームページを運営しています。

そこでは自分の専門分野に関していろいろと書いています。

ある時、ちょっと確認しておきたいことがあってググってみたら、私の書いた記事がトップに表示されました。

仰天しました。

何年も前に書いたもので、法改正に対応していない古いものだったのです!

自分の専門分野で、誤った情報を提供してしまっていたのです!!

もちろん記事はすぐに削除しました。

もしも、あの内容を鵜呑みにしてしまった人がいたとしたら・・・

いや、そんな重大な結果になるようなことではなかったのですが。

それでも背中に冷や汗が流れました。

それ以来、定期的に過去記事の見直しを行うようにしています。

 

★こちらの記事もどうぞ