改札を出て、いつもの道を歩き始めたら・・・ああ、今日もいる。
ティッシュ配り軍団。
接骨院が新しく開院したみたいで。総勢4~5人で。
連日なのです。
ティッシュ受け取りたくない私は、あれやこれやの対応。
下を向いて歩いてみたり。
目が合わないように視線を泳がせてみたり。
いつもと違う道へ曲がってみたり。
でも、曲がった先にもやっぱりいて・・・。
ああ、疲れる・・・。
いや、待てよ。
何で私が疲れなきゃならないんだ?
ニッコリ笑って受け取ればいいだけの話だよね。
ティッシュ受け取ったら新規顧客にならねばならん、なんてことはないんだし。
でも出来ないのですよねえ。
結局、気が弱いってことなのです。
お返しをしなきゃいけないような気になってしまうのです。
返報性の原理とか返報性の法則とか言うんだっけ?
そんなことを考えながら歩いてたら・・・
「いつもありがとうございます! 助かってます!!」という元気な声が。
見ると、私と同じぐらいの年頃のオジサンがティッシュを受け取ってる。
そして「頑張れよ~」みたいなことを言ってる。
一瞬???だったけど、ちょっと考えてわかりました。
このオジサン、私と同じでこの場所が「いつもの道」なのですね。
で、通るたびにティッシュを受け取っていて、顔なじみになってしまった、というワケ。
スタッフからしてみれば、「ノルマに協力してくれる優しい人」なワケだ。
でもちょっと待て。
そもそもティッシュ配りの目的は?
接骨院の存在を知ってもらって、お客を増やすことだよね。
だったら、同じ人に何度も配っても意味ないのでは?
・・・あ、そっか。
それは経営者の視点だよね。
スタッフにとって重要なのは「一日に○○個配る」というノルマを果たすこと。
つまり、ティッシュ配りの目的は「ティッシュを配ること」なのだよねえ・・・。
そう考えると、ちょっと笑ってしまった。
そういえば、郵便受けに投函されるチラシ、時々同じものが2枚入ってるよなあ。
もしかしたら「2枚ずつ入れて早く終わらせよう!」なんてこともあるのかも。